不法投棄と排出事業者責任
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大阪府八尾市の農地(耕作放棄地)に産業廃棄物を大量に埋めたとして、大阪府警は1月9日、造園業者らを廃棄物処理法違反(不法投棄等)の疑いで逮捕しました。警察の捜査によりますと、本件の廃棄物の大半は解体工事から出たもので、産業廃棄物処理の許可のない下請業者、孫請業者に再々委託され、不適法に埋め立てられたことが原因です。
不法投棄をした者は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律によって重く罰せられますが〔5年以下の懲役(個人)または1,000万円以下(法人の場合3億円以下)の罰金〕、本件のような不法投棄の根本的な問題点は、排出事業者となる工事の元請企業が廃棄物の処理を安易に委託することにあります。
廃棄物処理を委託する際、排出事業者責任を果たすためには、委託先業者の選定、不法投棄に巻き込まれないコンプライアンス対策、最終的に廃棄物の処理が終わるまで確認すること等が重要ポイントとなります。次回以降、ポイントを掘り下げて行きたいと思います。